21世紀に持っていくテレビ

4月から仕事で引っ越しをして、そろそろ新天地にも慣れてきました。先日、近くのハードオフ(中古屋)にバイクを走らせて行ってみたら、ジャンク品で古い液晶テレビが出ていました。値段は何と300円。電源ランプは点くものの映らないらしく、またデジタル放送にも対応していないため、相応な値段でしょうか。

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これは2000年前後のシャープのAQUOS。まさにシャープが他社に先駆けて液晶テレビを発売し、成功への道を歩み始めていたくらいの時期のものだと思います。

今改めて見ても、デザインは秀逸だと思います。当時のシャープの本気が感じられます。持ち手がついているところなど最初から「ポータブル」を指向したデザインとなっています。これは液晶テレビが普及しきった現在でも珍しく、依然として先進的であるように思います。

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これには、シャープのAQUOSに込めたメッセージが感じられます。当時のブラウン管テレビは大人にも重く、とても持ち歩くことなど考えられなかったですが、これからは自由に持ち歩ける時代なんだ、と。

もちろん、実際にはテレビを家の中で持って歩くことなんてほとんどないと思います。しかし、そうしたメッセージを多分に発信するこのデザインや、2000年前後の時点で未来を見据えた提案をしていたことなど、大きな功績のあった製品なのではないでしょうか。

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裏には、キタ トシユキさんという方のデザインであるというサインが入っていました。

ジャンク品なので、電源アダプタはついていませんでした。早速ネットで検索します。したら、地元・東京の秋葉原でよくお世話になっていたとある店に何故か大量に在庫があることがわかりました。しかも安い。東京にいたら即翌日向かっていたところですが、今はそうもいきません。ネットで注文します。

しかし、ハードオフによれば電源を繋いでも何も映らないそうなので、修理を試みることになりそうです。修理が趣味、というのも珍しいと思いますが、偉大な先輩方が作った「作品」に直に触れることができ、なかなか面白いことです。

Zenfone 5 LTE(Lollipop日本版)のroot化

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先日、ついにZenfone 5 LTE日本版のAndroid 5.0(Lollipop、12.4.5.57)アップグレードが公開されました!このroot化方法を紹介します。台湾のコミュニティで共有されていた方法をベースにしています。
http://apk.tw/forum.php?mod=viewthread&tid=703649

この方法では、root化それ自体にはKingrootという中国製アプリを使用します。このアプリはroot化はできるのですが、スパイウェアのような挙動を示すということが言われています。また、新しいLollipop ROM(12.4.5.42など)では使用できないという問題もあります。

これに対応し、以下の方法では

  • Kingrootに情報抜き取りの隙を与えないようにしつつroot化
  • その状態でKingUser(Kingrootによるroot権限管理アプリ)をSuperSUで置き換え
  • root化を維持しつつ最新のROMにアップグレード

という操作を行います。

具体的には、個人情報が全く入っていないまっさらな状態の古いROM環境でKingrootによるroot化を行い、KingrootをSuperSUに置換、さらにsuのみを維持する細工を施したうえで最新のROMにアップグレードする、という手順を踏むことによって、一般的なSuperSUによるroot化と最新のROMのroot化を実現します。

手順の概要

これから行っていく手順の概要は次のようになります。経験のある人ならこれだけ読めば十分かもしれません。

  • SD、SIM抜く
  • WW_12.4.5.22を書き込み、そのままファクトリーリセット
  • 内部メモリにKingroot(.apk)をコピー
  • Kingrootでroot化
  • 開発者モードをオン、USBデバッグをオンにする
  • RootToolsから、Remove_Kingroot.bat、Root_Survival.batを順に実行
    • 途中、デバイスの画面にroot権限取得を許可しますか?という旨のメッセージが出るので承認
  • 内部メモリにJP_12.4.5.57.zipを転送
  • JP_12.4.5.57を書き込み
    • ここでファクトリーリセットしないこと!
    • 初回起動時に、Root_Survivalで仕込んだ再root化のスクリプトが実行されます
  • 再起動
  • 初期設定画面が出たら、電源OFF、リカバリモードからファクトリーリセット
  • 通常通りセットアップし、PlayStoreからSuperSUをインストールし完了!
  • 完了

Kingrootに情報抜き取りの隙を与えないため、かなり冗長な手順を踏んでいます。

準備

Kingrootのダウンロード

まずはKingrootをダウンロードします。公式サイトでダウンロードすると新しいバージョンになってしまい、上記のツールで除去できないソフトが含まれているため、下記のサイトからダウンロードできる古いバージョンを使用することをおすすめします。

http://www.asus-zenfone.com/2015/05/how-to-root-asus-zenfone-5-lte-t00p-lollipop.html

MicroSD,SIMカードを抜く

KingrootにMicroSD内のデータやSIMのデータへアクセスされないよう、あらかじめ抜いておきます。

公式ROMのダウンロード

以下のASUS公式サイトからROMをダウンロードします。「OS」として、Androidを選択してください。その中から、最新のroot化を行いたいバージョンと踏み台となるバージョンの2つをダウンロードします。2015/10/27現在日本版最新は「JP_12.4.5.57」、世界版最新は「WW_12.4.5.50」です。踏み台バージョンとしては、「WW_12.4.5.22」をダウンロードしてください。

https://www.asus.com/jp/Phones/ZenFone_5_A500KL/HelpDesk_Download/

日本版と世界版

日本版ROMと世界版ROMの違いですが、日本版Zenfone 5にはどちらのROMも書き込むことができます。現状ではJP_12.4.5.57とWW_12.4.5.50を比較すると日本版のほうがOS自体の改良も進んでおり、最新のセキュリティパッチ(StageFright2.0対応)などがあたっています。一方世界版では、カメラのシャッター音が消せるなどのメリットがあります。世界版でも日本語表示はほぼ問題ありませんが、日本版のほうが日本語フォントの表示が綺麗に調整されています。

Kingroot、RootToolsのダウンロード

RootToolsは、以下の台湾のコミュニティで公開されている今回の方法に用いるツールです。

http://apk.tw/forum.php?mod=viewthread&tid=703649

その中のURLである以下からRootTools.zipをダウンロードしてください。

https://mega.nz/#F!tlMCBSBZ!Jh8Hd_T46G5zRcn9mORk9A

また、Kingrootのapkは以下のサイトのURLから取得してください。

http://www.asus-zenfone.com/2015/05/how-to-root-asus-zenfone-5-lte-t00p-lollipop.html

作業手順

踏み台バージョンの書き込み

まずは、これから端末を初期化するため現在の環境を完全にバックアップしてください。端末をリカバリモードで起動し、踏み台バージョンのROM(WW_12.4.5.22)のZIPファイルを選択し書き込みを行ってください。書き込みが成功したら、続けて「wipe cache partition」「wipe data/factory reset」を選択し、端末のデータを全消去します。これで、端末上から全ての個人データが消去され、Kingrootを実行しても抜き取るデータがない状態になりました。

終了したら「reboot system now」を選択し、踏み台バージョンで起動してください。ここで初期設定画面が表示されます。ここで、各種アカウント情報は絶対に入力しないでください。ただし、WiFiだけはKingrootの実行に必要なためパスワードを設定してください。これも気になるようであれば、公衆WiFiや一時的にMacのインターネット共有機能を使用することなどを考えてください。Kingrootの実行にWiFiを必要とする理由としては、第一には機種に合わせたroot化方法をダウンロードするためです。

踏み台バージョンのroot化

踏み台バージョンのOSが起動したら、設定から「提供元不明のアプリ」を許可し、また開発者モード・USBデバッグを有効化してください。このあたりの方法に関しては他サイトを参照してください。

また、PCにUSB接続しKingrootのAPKを本体メモリの最上位にコピーしてください。

完了したら、「ファイルマネージャ」アプリからKingrootのインストールを行い、そのままKingrootを起動、指示に従ってroot化を行ってください。終了したら、再起動せずにそのまま次の手順に進んでください。

SuperSUによる置き換え

ここで、いよいよ台湾コミュニティで開発されたRootToolを使用します。まず、PCのどこかにRootTools.zipを展開し、各種ファイル(Remove_Kingroot.batなど)があるディレクトリでコマンドプロンプトを開いてください。

ここで、コマンドプロンプトでRemove_Kingroot.bat、Root_Survival.batを順に実行します。前者はしばらくすると表示が止まりプロンプトが返ってきませんが、その状態になったら終了していますのでCtrl+Cで停止してください。エラーがでなければ成功です。途中、端末の画面にroot権限の使用を許可するかどうかのポップアップが表示されるので、了承してください。

これにより、まずKingroot関連ファイルを削除しSuperSUで置き換え、その後再root化プログラムがOSアップグレード後に読み込まれるように設定されます。

終了したら、最新のROMを内部メモリにコピーしてください。

ここで再起動を行います。再起動したらリカバリモードに入ってください。

最新ROMの書き込み(再root化)

リカバリモードに入ったら、先ほどと同様の手順で最新ROMのZIPファイルを選択し書き込みを行ってください。ここでは、ファクトリーリセットは行ってはいけません!先ほど仕込んだ再root化のスクリプトは、最新ROMの初回起動時に自動的に読み込まれ、処理を実行するように仕掛けられています。終了したら、再起動してください。

最新ROMで起動しますので、初期設定を行ってください。ここではWiFiも含め全ての情報を入力しなくて構いません。適当にスキップしつつ、ホーム画面が表示されるところまで行ってください。

メニューを表示し、アプリの中にKingroot関連アプリが残っていないことを確認してください。SuperSUは残っていると思います。

確認したら、再度リカバリモードに入ってください。

最後の仕上げ

リカバリモードに入ったら、総仕上げとして「wipe cache partition」「wipe data/factory reset」を行いユーザ領域のデータを全消去します。既にシステム領域にsuは転送されているため問題ありません。念のためシステムを初期状態に戻し、全バージョンから引き継いた余計なファイルを削除するようにしています。

再起動したら、今度は通常通りセットアップしてください。アカウント情報などを入れて構いません。メニューを開くと、SuperSUなどは全て消えていると思いますが、正常です。この状態でシステム内部ではroot化が行われていますので、Play StoreからSuperSUをインストールし、完了となります。

おつかれさまでした!

Windows 10の使いにくい部分を修正!!

こんにちは!去る7月29日、ついにWindows 10が公開されました!まだまだ行き渡ってはいないかもしれませんが、Windows 7, 8.1を使用している人は無償でアップグレードすることができます。XP/Vistaを使用している方は購入するしかありません・・・。

Windows 10では、タブレット向けを強く意識した8から方針転換し、7以前のようにPCを主眼においたデザインに戻されました。批判が強かったとはいえせっかくやった大転換をまた元に戻したことについては少し残念な気もしていますが、PCで使う以上は使いやすくなったと言えます。と言いますか、PCで使うWindowsとしては過去最高の完成度だと私は思っています。

まず、Windows 10ではOSの中核部分であるカーネルのメジャーアップデートが行われ[https://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_10]、体感速度が大きく向上しています。最近のハードウェアを利用している場合は特に、7よりも断然速いです。OSXもそうですが、最近のリリースはハードウェアの要件をあまり上げずに軽量化に主眼をおいていますので、Windows 10はCore 2 Duo世代(Windows Vista世代)くらいのPCでも十分その恩恵を受けることができます。

ですが、残念なことに表面的な部分ではいくつか使いにくいところがあります。それは、スタートメニューと画像ビューアです。実力はあるのに、実にもったいないことです。ここでは、その解決法を提案します。

使いにくいかもしれない点: 新しいスタートメニュー

Windows 10の特徴として、新しくなったスタートメニューがあります。これはこれで悪くはないのですが、XPやそれ以前からWindowsを使ってきた人たちにはやはり馴染みにくいところがあるかもしれません。

new_startmenu_mod

そこで、まずはこれを従来の使い勝手に戻すTipsを紹介します。これには、Classic Shellというフリーウェアを利用します。旧来のスタートメニューを再現する同様のソフトはいくつかあるのですが、あるものは完成度は高いものの有料、またあるものはアドウェア疑惑があるなどで、私の一番のおすすめはこのソフトです。

Classic Shellを利用することで、以下のような旧来のスタートメニューに似たスタートメニューを再現することが可能になります。

classicshell

それでは、インストールを行いましょう。

Classic Shell公式サイト

http://www.classicshell.net/

英語のサイトになりますが、臆することはありません。「Download Now」をクリックし、ダウンロード、インストールしましょう。

インストールが完了すると、細かい見た目や使い勝手を設定するウィンドウが出ますので、適宜設定を行います。わからない場合は、そのままでも大丈夫です。

使いにくい点: 「フォト」アプリ

photo

うーん、、私としては、ここはいまいち理解できません。Windows 10では画像ビューアが「フォト」というModernアプリになってしまいました。Modernアプリは主にタブレットを志向したデザインで、PCでは利用しにくいものです。例えば、右クリックメニュー等は使えません。しかも、現状ではModernアプリは従来のWin32アプリと比較し動作速度が遅く感じられます。これも、従来のようなものに戻しましょう。

画像ビューアのフリーソフトはいくらでもあるのですが、使用感やシステム全体の安定性の観点から、できれば純正のものを使用したほうが良いということがあります。そのため、ここではMicrosoftがWindows 7の時期に提供していた、「Windows Essentials」という追加パッケージに含まれる「フォト ギャラリー」を利用することにします。インストールは問題ありませんでした。

photogallery

以下のサイトから、ソフトウェアをダウンロードし、インストールを開始します。

http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-live/essentials

インストール中、「フォトギャラリーとムービーメーカー」だけをインストールするよう指定します。OneDriveなどはもともとインストールされているソフトと競合する可能性があります。「Windows Live メール」は欲しければインストールしても良いかもしれません。「Windows Live Writer」は使いやすさで定評があるブログクライアントです。というか、この記事もLive Writerで書いています。

インストール時に.Net FrameWorkのインストールが始まった場合は指示に従います。

インストールが完了したら、何か画像を開いてみてください。その際、どのソフトウェアで開くか聞かれると思いますので、「フォト ギャラリー」を指定してください。

これで、旧来のような使いやすい画像ビューアで画像が開かれるようになります。

おつかれさまでした。

新しいiPod touchはAndroidとの2台持ちに最適!?

先日、新しいiPod touch(6G)が発売されました。touchとしては久々のアップグレードで、期待してた人も多かったようです。iPhoneがだいぶ普及して、こちらが話題になることが多いですが、実はtouchを欲してる人も意外に多いようです。

その理由は価格にあるかもしれません。iPhoneはとにかく高額で、SIMフリー機であれば64GBで98800円もします。その点、touchであれば36800円です。

ですが、私が注目するiPod touchの利点はずばり「BlueToothテザリングに対応している」ことです。これにより、別でAndroidスマホやモバイルルータを持っている場合、ほとんど契約中のiPhoneと同様に使えるようにできるかもしれないのです。

今回のアップグレードで、性能的にはiPhone 6に近いものとなりました。以前の機種(5G)は見た目はiPhone 5に近いものでしたが、チップで言えば4s相当でした。iPhone 6との主な違いは、GPS非搭載であること、Touch ID(指紋認証)がないこと、当然ながら携帯電話ネットワークに接続できないこと、などです。この他にも、チップやカメラもわずかですが6とは差別化(touchが格下)されているようです。

私は現在、解約したiPhone 5とZenfone 5の二台持ちをしています。SIMはZenfone 5に刺し、ZenをWiFiテザリング状態にして、iPhone 5をZen経由でインターネット接続するようにしています。こうすることで、回線契約一つで複数の端末をネット接続できるようになります。(iPhone 5はSIMロックがかかっており、現在の契約はIIJmioのため、逆を行うことはできません。)

ただ、テザリングはWiFiではなく、Bluetoothを使ったほうが、両方の端末とも消費電力が少なくて済みます。これなら、テザリングを常時オンにしておき、全ての端末を常時接続しておくことも可能です。(もっとも、Zenfone 5のWiFiテザリングは優秀のようで、WiFiテザリングでも何とか一日バッテリーは持つようです。)

ですが、ここで問題があります。iPhoneは、Bluetoothテザリングの「子機」側になれない仕様になっています。Bluetoothで子機になれるのは、iPadとiPod touchに限定されています。これは技術的な理由ではなく、おそらく政治的な理由です。iPhoneは世界中のモバイル事業者を通じて販売されることが想定されているため、他の回線でテザリングされるのは嬉しくないのでしょう。(WiFiはテザリングかどうかを判別できないため、許されていると思われる。)

しかし、iPod touchではそれができてしまいます

しかも「050 plus」などのIP電話アプリを使用すれば、携帯電話契約がない端末でも電話ができてしまいます。もちろん、050番号になりますが。050 plusはNTTコミュニケーションにより月額基本料324円で提供されています。この便利な使い方については別な記事で述べようと思います。

とにかく、iPod touchとZenfoneなどを組み合わせれば、2台持ちにはなってしまいますが、格安でiOS、Android両方の端末を持つことができるようになるというお話でした。

最強の格安スマホ、Zenfone5を購入!!

先日、大人気の格安スマホ、Zenfone5を手に入れました!!オークションで2万くらい、ちょっと安めに手に入れられました。SIMフリーで、とにかく、安くて高性能で超おすすめです。

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Zenfone5とは

ZenfoneはASUS Tekが販売しているスマートフォンです。ASUS Tekは台湾の会社で、以前はPCのマザーボードを作る会社として有名でした。最近では、スマートフォンやスマートウォッチまで手がけるようになり、より一般向け商品も出すようになってきています。

Zenfone5は昨年11月に日本版が発売され、SIMフリーで「安くて高性能」ということで格安SIMの普及とも相まって大人気となりました。

安さと性能を両立

Zenfone5の凄さは、その低価格と高性能さの両立です。まず、価格は公式ストアの32GBモデルで32,184円となっています。これは2015年6月現在のiPhone 5c 16GB docomo版の中古とだいたい同じくらいの価格です。Zenfone5なら新品で容量も多く、SIMフリーで同じ価格なので、iPhoneと単純比較なら圧倒的に優位です(iPhoneはそれだけで語れない部分も多少ありますが)。

それでいて、性能もまた申し分のない高性能さを誇っています。スペックとしても、クアッドコアCPU、2GBメモリ、800万画素カメラなど、iPhoneや他社のAndroidスマートフォンに優るとも劣らないものになっています。ASUSによればiPhone 5sよりも明るく写真が取れるらしいです。

ソフトウェアもよく作りこまれている

もっとも、スマートフォンはスペック表の数値だけで議論するのは意味が無い場合が多いです。というのは、ソフトの使い勝手や作りこみ度合いが、実際の使いやすさに大きな影響を与えるからです。特にiPhoneなどはハードウェアスペックは低くても、ユーザ・インタフェース(UI)の作りこみとハードと密に連携した最適化で比類の無い快適な使い心地を実現しています。

そうしたソフトウェア側の作り込みは、Androidにおいても(というか、どんな製品においても)重要だと思いますが、実はこれが簡単なようでなかなかできないメーカが多いところです。Googleから提供されたAndroid OSをほとんどそのまま使用していたり、メーカ独自のアプリケーションの品質が低かったり、そのハードウェアに向けた最適化を十分に行っていないような会社が多い気がします。今においても、特に日本のハードウェアメーカ系のソフト開発の能力と意識はあまり高いものではないように感じます。

このような製品でユーザの快適な使い勝手を実現するためには、iPhoneで示されたとおり、単一の思想に基づいて端末内のUIや機能、各種クラウドサービスなどがシームレスに連携することと、そのハードウェアに特化した徹底した最適化が絶対に必要なのです。

Zenfone5では、この辺りが非常にしっかりしていると感じました。

ZenUI Apps

ZenUI Appsとは、Android OSにASUSが独自に追加したアプリケーションです。通常はAndroidスマホの場合にはGoogle純正のメールやブラウザなどのアプリケーションが搭載されていますが、Zenfoneの場合にはそれに加えて、ASUSが開発したアプリケーションが搭載されています。これがほとんどすべての機能を覆い尽くしているため、横並びのAndroidというよりはZenfoneという独自の製品という感じさえ受けます。メーカアプリというと良くないイメージを持っている人は多いと思いますが、ZenUI Appsは非常に良く出来ていると感じました。主なものとして、次のようなものが搭載されています。

  • ホーム画面
  • メール
  • ブラウザ
  • カレンダー
  • やることリスト(TODOリスト)
  • 連絡先
  • ファイルマネージャ
  • カメラ
  • ギャラリー(写真)
  • 音楽
  • バックアップ

こんなにあります!もちろん、Google純正のものも搭載されています。個人的には、Googleのアプリは先進的なUIを追求しすぎていてちょっと戸惑うところがあるものの、ASUSのほうはわりと昔ながらのスタイルを踏襲しているような感じで、多くの人に優しい作りのように感じています。これらの詳細に関しては、また別な記事で紹介したいと思います。

カメラもすごい

Zenfone5は、カメラの画質も相当良く、また暗所性能にも優れています。Zenfone5でとった写真は↓のような感じです。

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また、HDR機能も搭載しています。HDRは露出を変えた写真を複数枚自動で撮影・統合し、明るいところと暗いところを一枚の写真に含めてしまうことができる機能です。より目で見た光景に近く撮ることができます。HDRで撮影した写真が↓です。

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と、画質や暗所性能は申し分のないものとなっています。

ただ、あえてひとつ言うとすれば、ハードウェアの性能はいいものの写真の最適化やHDRなどの「ソフト側の」処理の上手さ、作りこみではiPhoneの方が上かなとも思いました。iPhoneのHDRは何も考えずに撮っても、本当に見たままのように撮ることができていました。こちらは、多少不自然な感じが出てしまっています。

格安SIMや海外で使える!

と、このように安くて高性能のZenfone5は、もちろんSIMフリーなので、現在人気の格安SIMと組み合わせて格安運用することが可能です!海外で、現地の安いSIMを購入して使用することもできます。ただ、海外で使用する場合には「対応バンド」に気をつける必要はあります。これについては、また機会があれば紹介したいと思います。

 

まだまだ紹介することはたくさんありますが、本日はとりあえずこのあたりにしておこうと思います。それでは!