MacBook Pro (2017, Touch Bar無し)でUbuntuを使う場合のTips

こちらは情報共有のためのメモです。ジャンクでMacBook Pro (2017, Touch Bar無し、MacBookPro14,1)を手に入れてUbuntuをインストールしたものの、この機種はかなりハードウェア問題が多く解決に苦労したため共有しておきます。スリープ周りの問題が多いです。

WiFiの問題が解消していることもありUbuntu 24.04以降がおすすめです。2017年の機種ですが各種対応が実用レベルになってきたのは最近だと感じています。

スリープからの復帰が正常にできない

初期状態でスリープさせると、操作しても復帰がいつまでもできなかったり(画面が点灯しない)、デスクトップは表示されるもののストレージが動作しておらずまともにシステムが動作しないなどの問題が発生します。

デフォルトのNVMeの電源設定に問題があるとのことで、rc.localで以下の設定を行うと良い。

echo 0 > /sys/bus/pci/devices/0000\:01\:00.0/d3cold_allowed

スリープ復帰後にWiFiが動作しないことがある

どうも電源に挿した状態で復帰させると発生するようで、一度この状態になると電源を抜いて再起動しないとmacOSでもWiFiが認識できなくなる。

長らく対策方法不明だったが、Ubuntu 24.04(Kernel 6.8.0-49-generic)で発生しないことが確認できた。経過観察中。

キーボード周りのリマップ

英語キーボードでかな・英数を再現したい場合には、xremapを使い左右CommandやAltの1回押しをRemapするのがおすすめ。(Karabiner Elementsでの定番設定)

それ以外のRemapはInputRemapperを使うのが簡単でおすすめ。

音が出ない

以下の非公式のドライバを手順に沿ってインストールすることで音は出るようになるが、スリープ・復帰すると音が出なくなる。

https://github.com/davidjo/snd_hda_macbookpro

スリープのモードをdeep -> s2idleにすると上記問題は発生しなくなる。ただしより浅いスリープになるため省電力性能に影響する可能性あり。

以下をrc.localに設定する。

echo "s2idle" > /sys/power/mem_sleep

スリープからの復帰にやたら時間がかかる

上記のd3cold_allowedの設定をしても復帰にはかなり時間がかかる。(30秒〜1分くらい?)

現状は対策方法不明なので我慢するしかなさそう。

参考情報:

以下のGitHubにいろいろ情報を集めてくれている方がいます。

https://github.com/Dunedan/mbp-2016-linux

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