Windowsのいいところ、Macのいいところ

最近、とある古いソフトをOSXにインストールしようとして、実はそれがPowerPC向けだったためインストールできないということがあった。そして、ちょうどそのWindows版があったため、Windowsでそれを利用することにした。古いソフトにもかかわらず、Windowsは動作させられるが、Macはだめだったということである。
この違いは、結構重要な気がする。私は今まで、Windowsは製品としてはOSXに比べてかなり遅れた存在だと考えてきた。しかし、互換性という意味ではもしかすると優れているのかもしれない。
Macは、この20年ほどの間に少なくとも2回の大変革が行われている。一つはMac OS 9からMac OS Xへの移行、もう一つはPowerPCベースからintelベースへの移行である。どちらの場合も、Appleは手厚い移行措置を講じてきた。しかし、あくまで移行措置であり、Appleが移行完了と判断した時点で旧システム向けのソフトは使えなくなってしまう。これに対し、Windowsはいまだに、全てではなくともWindows 95以前のソフトを動作させることすらできる。
この違いが私たちに与える影響は何か。今までに貯めたソフトウェア資産を生かし続けられるという意味では、間違いなくWindowsが有利である。しかしその反面、Windows 95~Windows 7までほとんどその使用感に変更が加えられて来なかったのも事実である。未だに、仮想デスクトップすら実装されていないというのは、遅れているという他はない。「Windows以外」のデスクトップ(OSX、GNOME、KDE、WindowMaker、etc)には以前から実装されているし、特にWindowsが実装を避ける理由も見当たらない。Windowsは殿様商売で積極的な進歩をしてきたとは言いがたい。その点、OSXは積極的に変革を推進してきた。Mac OS Xへの移行で安定なUNIXベースとなり、そのデスクトップの使用感にも、使いやすくする工夫がバージョンアップごとに盛り込まれてきた。具体的には、Spaces、Expose、ダウンロードスタック、LaunchPad、MissionControlなどである。AppleはパソコンとしてはWindowsよりも常に弱い立場であるため、機能を必死で進歩させてきた結果のように思える。ただ、進歩に貪欲すぎるためか、ある程度の時間が過ぎて役目を終えたと考えられる機能は積極的に削除するという特徴がAppleにはある。それはソフトウェアの互換性もそうであるし、上述のSpacesやExposeなどのデスクトップの使用感に関する部分も含まれる。これは、常に最新の機能や使用感を求めないユーザや業務ユーザに対しては考えものとも言える。

これらを踏まえて、どういったユーザにどういったコンピュータがマッチするかについては、また次回に考えてみたいと思う。

ドキュメントスキャナ入手!

Yahooオークションで、コメント 0中古のドキュメントスキャナを入手しました。CanonのDR-2050Cという型です。中古で、用紙を入れる部分のカバーやアダプタ以外の付属品が無いために7500円という破格の値段でした。それでも、故障などは一切ありません。到着して、早速大量の原稿をセットして読み込んでみたところ、速度も速く、大変満足できるものでした。しかし、しばらくすると時折原稿が取り込まれなかったり、斜めに取り込まれてしまうことに気づきました。もちろん、ある程度は仕方の無いことなのですが、事前に見ていたネットのレビューでは「ほとんど給紙ミスが無い」ということだったので、本体をよくチェックしてみることにしました。すると、原稿取り込み部分のローラーが大変汚れていて、グリップがほとんど効かなくなっていたことに気づきました。このせいで、紙を取り込むときに滑ってしまい、うまく取り込めなかったり斜めになってしまったりしていたのです。本体に残っていた情報では購入後900枚ほどスキャンしたようですが、前の人はほとんど手入れをしていなかったようです。早速、掃除に取りかかりましたが、ローラーの汚れは元々灰色だったゴムが黒と見間違えてしまうほどひどく、また本体から外れないものもあったので、完全にきれいにするまでに2時間くらいはかかりました。汚れはホコリや紙の粉のためアルコールで拭いても落ちないので、ガムテープで何度もベタベタやって汚れを取り除く作戦を行いました。ガムテープはかなり多く使いましたが、おかげで汚れはほとんど取り除くことが出来ました。今回は原因が汚れだけであったのは幸いでした。もし、ゴム自体が劣化してぼろぼろになってしまっていた場合、メーカーから購入するか、修理に出すことになっていたところでした。内部大掃除の後、給紙ミスは大幅に減りました。

この他に気をつけるべきポイントは原稿読み取り部分のガラスです。ここが汚れていると、読み込んだデータ全てに線が入ったりすることになります。自分の場合、原稿を読み込むうちに原稿についていたゴミがガラスにくっついてしまい、それ以降の全て線が入ってしまうと言うことがありました。

ともあれ、安定動作が可能になったので、念願だった様々な紙類のPDF化を始めました。まず手始めに、以前学校図書館で不要になったものとして大量にもらってきたコンピュータ雑誌です。内容は現在でも役に立つものもあり、捨てたくはないが置き場所に困ると言う状態でした。

これが即席の電子書籍作成グッズです。必要なのは、雑誌を一枚ずつに切り離すことです。ここは手作業で行うしかありません。

このスキャナのすごいところは、読み取りと同時に原稿にOCR(画像からの文字認識)をかけ、テキスト情報埋め込みのPDF(透明テキスト付きPDF)を作成してくれることです。これにより、Vista以降のWindowsやMac OS Xの検索機能でたくさんのPDFの全文検索が可能になります。この機種では、OCR機能は公式サイトのドライバと「ジョブ登録ツール」というアプリケーションだけで利用できます。付属CDのアプリケーションはダウンロードできないため、OCRは利用できないと考えていましたが幸いでした。

これからこれを大いに活用していこうと思います。主な用途はオフィスかもしれませんが、学生にもよいものなのではないかと思いました。

書類電子化の夢

私は今高等専門学校から大学へ編入しようとしている学生ですが、部屋を整理するときに何時も悩むことがあります。それが「紙」がとても多く、整理してもすぐにたまってしまうことです。紙とは、主に学校の授業で使用されたプリントです。授業では演習問題や教科書の補足などあらゆる用途でプリントが配布されます。これらは教科書やノートと同じように講義の内容を含んでいるため、捨てるべきか捨てないべきかの判断も難しいのです。この状況は、中学のときから変わっていません。

そこで、前々から考えていたことが書類のすべてを電子データにしてしまうことです。全てをPDFデータとしてコンピュータに取り込んでおけば、場所をとる書類を保管するスペースを無くすことができ、また捨ててしまって後から慌てることもありません。また、学校にプリントを持っていく必要も無くなるため、荷物も減らすことが出来ます。

これを行うために必要なものが、オートドキュメントフィーダ(ADF)搭載スキャナです。これは、一般的なフラットベッドと呼ばれるタイプのスキャナと異なり、インクジェットプリンタが印刷するときのように大量の紙を自動で次々に読み込めるタイプのスキャナです。これを使用すれば、大量のプリントのPDF化を行うことが出来ます。というより、これ無しでは労力からしてほぼ不可能です。

有名な製品では、富士通のScanSnapシリーズやCanonのImageFormulaシリーズがあるようです。しかし、あまり一般人が多く買うものでないためか価格は高く、数万円するものがほとんどです。ですが、お金があまりありませんので、Yahooオークションや秋葉原の中古を探してみることにしたいと思います。

80年代Appleのデザイン

フロッグデザイン
Wikipedia
初代Macintoshのマウスを設計したという

Snow White Design Language
Wikipedia
Appleが80年代くらいに使用していたデザイン言語。デザイン言語とはいろいろな製品のデザインに一貫性を持たせるために取り決められる規約のようなものらしい。

バンドル

MacOSXの機能で私が関心を持ったものとして「バンドル」があります。これは、ソフトウェアの関連ファイルなどを詰め込んだディレクトリを、実行可能ファイルひとつのように見せかけてしまう機能です。これにより、ソフトのインストールはアプリケーションフォルダにバンドルを放り込むだけ、アンインストールもこれをゴミ箱に捨てればよいだけとなります。これがWindowsであれば、ソフトウェアのフォルダを「 Program Files」にコピーし、さらにスタートメニューにショートカットを作成して…という作業が必要なところです。

このようなあたりに、設計の「エレガントさ」を非常に感じました。